詳細個別ルール

 他のところで説明されなかった事態や行動に関するルールをここに記述します。


▼壊れた幻想(ブロークンファンタズム)

 宝具を使用した判定をする時のみ使用可能な行動です。
 行動は消費しません。またお互いの達成値が出揃ったあとでの宣言も可能です。
 失われる宝具レベル×6点分その判定の達成値がプラスされます。(Bランクなら、4×6=24点です。)
 判定終了後、使用した宝具は破壊され失われます。これにより失われた宝具はセッション中再取得される事は原則としてありません。
 武器・防具・乗騎区分の宝具でのみ基本可能です。

▼相性優劣

 サーヴァント同士には、生前から来る相性が存在します。
 「火事で死ぬと定められた者はどのような形であろうと火事で死亡し、家族に殺されると定められた者はどうあがこうと家族によって命を落とす。一度目の死の直面からは逃れようと、二度目、三度目の死は必ず定められた方法でしか到達せぬ。この限られた死に方を、我々は寿命と呼ぶ」(「空の境界」より、荒耶宗蓮の台詞)
 バビロンで病死した征服王がバビロンの名を冠する宝具を持つ英雄王に倒されたように、サーヴァント同士には英雄としての優劣相性が存在します。
他にも
 「所持する国や宗教が滅ぼした(優)、滅ぼされたの関係にある(劣)」(キリスト教圏のサーヴァントと、キリスト教に滅ぼされたギリシャ・ローマ神話系、南米系等のサーヴァント)、
 「龍退治の英雄(優)と、龍の加護を持つ英雄(劣)」(ジークフリートやゲオルギウスのような龍殺しと、赤竜を象徴とするアーサー=アルトリアや龍の鎧を得た俵藤太)
 「暗殺者(優)と暗殺された者(劣)」(アサシンのサーヴァントと、生前の最後が暗殺であったサーヴァント)
などが例としてあげられます。

 これらの相性による優劣の際、優位にあるものを[相性優位]、劣位にあるものを[相性劣位]と言います。
 相性優位にあるとGM裁定されたキャラクターは、以下の2つの効果を得ます。
 1)対抗判定に引き分けた場合、差分値1で勝利した扱いになります。
 2)攻撃が命中した場合、防護点で0以下に軽減された場合でも、対象に1点のダメージを与えることができます。
これによりダメージを与えたことで発動する追加効果を発生させられます。

▼同乗状態

 自身が装備している乗騎に他キャラクターを乗せている状態を[同乗状態]といいます。
 行動ターン中は行動を消費せずに行う事が出来、戦闘ターン中に行うのは1行動を消費するものとします。
 この行動は、乗せる側、乗る側どちらか片方が行動を消費すれば可能です。
 [同乗状態]のキャラクターは、乗騎の防護点、IV修正を受けることができます。
 それ以外の効果を乗騎装備者以外におよぼすには、下記のうちどちらかの状態でなければなりません。
 1)同乗者も乗騎レベル以上の「騎乗」スキルレベルを持っている。
 >2)乗騎が船あるいはそれに類する存在の場合、常軌装備者が「嵐の航海者」スキルを常軌レベル以上で持っている場合。


 同乗状態の時、「乗せられている側/乗せている側」どちらか片方でも攻撃を受けた場合、「庇うルール」を使わなくても(使う事も可能ですが)、「乗せている側/乗せられている側」両方がリアクションを行い、どちらか片方が成功すれば両方が防御に成功した扱いとなります。
 但し、「乗せられている乗せている側」どちらが攻撃の対象となった場合でも、両方とも攻撃の対象になってしまいます。
 対軍攻撃等の複数攻撃をを受けた場合、AとBが同乗状態の場合、Aが攻撃受ける→Bも巻き込まれる、Bが攻撃受ける→Aも巻き込まれる、という風にはならず、AとBが両方攻撃を受けるだけですが、その場合AがBを、あるいはBがAを庇おうとする場合「庇うルール」に従う事になります。

▼性別変更余地ルール

 このルールは選択ルールです。GMが採用するか決定してください。GMはこのルールを使わず自由に設定しても、またルールを部分改変して使用しても構いません
 このルールは、歴史や伝説や神話で通常語られているのと、そのサーヴァントの性別を逆に設定する為の基準です。このルールを採用した場合、以下に記された基準を満たしているとGMの許可を得れば、サーヴァントの性別を変更できるものとします。
1)「中性的な外見要素」「異性装の要素」「同・両性愛要素」「一生不犯」「文化背景的な異端者」「兄弟姉妹等に摩り替わりを行う余地のあるものと行いえた状況がある」「王位継承権などで継承に問題があると扱われていたことがある」等の要素を逸話、伝承などにおいて満たす。
 一つ一つがやや薄弱と感じられる場合複数満たす必要がある。(実は性別が違うという設定の元ねたになる要素があるということ)
2)○○の要素を持つが故に△△の殻を被せられた無名の別人であるという設定が成立しうる存在である。
 (原作の佐々木小次郎やアンリ・マユのような存在。これなら、性別が違っても不思議は無い)
3)他の性別変更余地ルールの条件を満たす者から権利の融通を受ける。
 (原作のアーサー→アルトリアの性別変換のルールである。この場合、実は「異性装の要素」を持つヘラクレスや、本来の歴史では小柄なオッドアイで性格に母親の影響が強い「中性的な外見要素」を持つイスカンダルから融通を受けたものとする)
4)アーサー・ペンドラゴンに間接的な縁を有する。
 (直接的な縁・・・円卓騎士団の一人であるなど・・・ではない。原作で言うところのネロやフランシス・ドレイクが当てはまる)


▼コンティニュー

 このルールは選択ルールです。GMが採用するか決定してください。GMはこのルールを使わず自由に設定しても、またルールを部分改変して使用しても構いません
 聖杯戦争に参加しているPCが1名あるいはマスター一名とそのマスターのサーヴァント一名のコンビであった場合に使用できます。
 GMが認める時、PCあるいはPCコンビが死亡・脱落した場合、一定時間劇中時間を遡るか特定選択時点での選択を選び直しからで、コンティニューを可能とます。
 GMはPCをコンティニューさせるかさせないか、またどの地点から再開させるかを自由に裁定できます。

▼魔力供給不足状態

 サーヴァントは、マスターのランクレベルが足りない、マスターがステータス上MPに乏しい、マスター能力障害がある、などの理由でMP供給に不安があると考える場合、「魔力供給不足状態」に任意でなることが出来ます。
 サーヴァントはステータスやスキルを任意の状態まで下げ、本来の状態と下げた後の状態の差分のFPを、追加のHPやMPとして貯蓄することができます。
 この貯蓄MPは最大HPや最大MPとしては扱わず、回復することはありません。
 [魔力供給不足]状態でのステータス変動では、最大HP、最大MPは下がりません。IVやラックは減少します。
 [魔力供給不足]状態は、マスターが成長した、マスターが変わったなどしてMPの供給が改善されたとサーヴァントが考えた場合、いつでも解除し、元のステータスに戻ることが出来ます。貯蓄HPMPが減少、消失していても問題なく元のデータに戻ります。
 貯蓄HPや貯蓄MPはいくら残っていても、[魔力供給不足]が解除された段階で全て破棄されます。
 この追加ルールはあくまでマスターがいる状態でのもので、マスター喪失時には使用出来ません。
 これは設定的にはあくまで「マスターの供給力が現界を制限している」事を表すもので、「マスターとの契約が存在しない」状況とは違う状態と扱われる為です。熱気球で例えれば、バーナーの火が小さい状態と球皮に穴があいている状態ほど違います。

▼意見対抗判定

 マスターとサーヴァントで行動方針等で意見が割れた時、会話でどうしても決着がつかない場合、意見対抗判定となります。
 判定は、マスターはランクレベルor魔力ステータス+話術・カリスマ等のGMが判定に使用可能と許可したスキル、サーヴァントはランクレベル+意志力関係スキルで対抗判定を行い、勝った方の意見が採用されます。引き分け時はどちらかが勝つまで振り直しとします。
 また、この判定に限ってはサーヴァントとマスターは幸運による振り直し回数を共有できません。

▼マスターが死亡したサーヴァント

 マスターが死んだ等の理由でマスターと非契約状態にある時、サーヴァントは行動ターン、戦闘ターン共に1ターン終了時にHPとMPをそれぞれランクレベル点失い、この時MPが0になった段階でMPに入る減少がHPに入るようになり、HPMPが0になった時点で消滅します。
 また、このHPMPの減少は、回復魔術やアイテムなどでは回復できません。

トップへ戻る