▼魔力供給

 マスターは、契約しているサーヴァントに対し魔力を供給し、現界を維持しています。これを再現するルールが魔力供給です。
 魔力供給の効果は以下の2つです。
1)サーヴァントのHPとMPの回復
 マスターは行動ターン中なら行動を消費せずに、戦闘中なら精神的主行動として、自身が契約しているサーヴァントのHPやMPを回復することができます。
 マスター側の消費1点につき、サーヴァントはHPかMPを1点回復させることができます。
2)サーヴァントのMP消費を肩代わりする
 マスターは[◆IV確認]時にサーヴァントとIVを揃えることで、サーヴァントの宝具使用等のMP消費を任意点、肩代わりすることが可能です。
 この場合は行動を消費することはありません。
 これらの魔力供給は、マスターとサーヴァントの距離がかなり離れている場合、効率が悪化します。
 消費に対し回復や肩代わりできるMPやHPが2分の1になります。(マスターの2点消費でサーヴァントは1点回復になる)

▼サーヴァント支援

 マスターとサーヴァントが同じ場所にいる際、サーヴァントを支援することが可能です。
 マスターの行動順番で「魔力」+「魔術系スキル」で判定を行い、最大で「達成値+相性修正(-の場合その分減少する)」点、サーヴァントに[達成値プール]を与えることができます。マスターは「与えた[達成値プール]-相性修正(-の場合はその分増加する)」点だけMPを消費します(最低0点)。
(この判定は、合体攻撃をする、助太刀する、トラップを起動するなど、どうサポートするのか説明できれば他のステータスやスキルでも可能です。この場合でも同じようにMPを消費してください。)
 サーヴァントは自身の判定の際、与えられた[達成値プール]から好きな点数だけ消費し、判定の達成値を増加させることができます。[達成値プール]は0以下になるまで何度でも使用可能です。
 また、マスターは行動を消費し再度[サーヴァント支援]を使用して[達成値プール]に更に達成値を貯めることも可能です。

▼念話

 マスターと声を出さずに会話する事が出来る能力です。基本的に他の相手には傍受できません。
 もし傍受しようとする場合、行動を消費し、マスターとサーヴァントの「魔力ステータス+魔術スキル他関係スキル」の達成値合計を難易度として、「魔力ステータス+魔術スキル他関係スキル」で判定し成功しなくてはなりません。

▼ステータス確認

 マスターはマスター基礎能力4版[ステータス確認]によって、サーヴァントを視認した際に以下の情報を得ることができます。
 1)サーヴァントクラス
 2)ランクレベル
 3)宝具ステータスを除くステータスレベル、HP、MP、IV
 4)宝具以外の所持アイテム

 また、下記の状況時にはそれに対応した情報を、判定なしで得ることが可能です。

◇そのサーヴァントが、自身か自身のサーヴァントに対しスキルを使用した時。
 使用したスキルのスキルレベルや効果を見ることができます。
◇そのサーヴァントが、自信家自身のサーヴァントに対し宝具を使用した時。
 使用した宝具のデータのうち、GMが効果を把握出来うるであろうと考えるデータを見ることができます。
◇そのサーヴァントの全宝具の使用を視認した時。
 そのサーヴァントの宝具ステータスレベルを見ることができます。


▼正体看破

 そのサーヴァントの正体がいかなる英霊であるか、真名を知ることを正体看破といいます。
 正体看破を行うか、真名を知らない限り、自身のサーヴァントであってもデータを見ることはできません。
 正体看破はマスターのみが使用可能です。

・正体看破の仕方
 正体看破は、視認したことのあるサーヴァントを対象にして行えます。
 精神的主行動を消費し、
 難易度「12-(サーヴァントランクレベル÷2+判明済み宝具数+(知名度、悪名、ご当地のランク所持数)+特徴容姿スキル+その他演出描写等からのGM修正」の判定を行います。
 使用可能なステータスやスキルは、「(社会or魔力orランクレベル)+(知識系・魔術系スキル」です。
 難易度へのGMの任意の修正は、以下のような、難易度が上昇するものがあります。
 極めてマイナー=-2
 他参加サーヴァントのランクレベル平均が高い=-1~-2
 概念の類や正規の英霊とは言いがたい存在=-2
 元の逸話にない装備を持っている=-1
 伝承と性別が違う=-2
 その他、GMは任意で難易度を上昇させたり下降させたりできます。


▼令呪


 マスターのサーヴァントに対する「絶対命令権(詳細設定は<基本ルール>にある通り原典参照+GMの判断)」です。
 聖杯戦争に参加したマスターは3画の令呪を所持しています。
 令呪は行動を消費せず、あらゆる行動に割り込んで使用が可能です。

令呪の効果

 令呪を1画消費することで、以下のうち1つの効果を得ることが可能です。
1)瞬間移動
 離れた場所にいるサーヴァントを呼び寄せる。近くにいるサーヴァントを任意の場所へ転移させるなど、瞬間移動をさせることができます。
 また、同じ場所にサーヴァントがいる際には、マスターも一緒に転移することが可能です。
2)達成値を+10する。
 あらゆる判定の達成値を判定後に+10することが可能です。これは対抗判定時に相手の達成値を見たあとでも可能です。
 令呪を複数使用し、効果を累積させることもできます。
 この効果のみ、マスターも効果を受けることができます。これは原典の一つ「Fate/zero」において、言峰綺礼が行った使用方法で、令呪を使い捨ての増設魔術回路として扱う魔術的なブーストという使用法です。
 また+10の達成値上昇は、+5と+5のように間隔を置かない複数の判定に分けて効果を及ぼすことも可能です。
 (2回攻撃などで1回めに+5、2回めにも+5といったような形です)
3)サーヴァントのHPかMPのどちらかを全回復させる。
 HPかMPのどちらかを最大値まで回復させることができます。
4)攻撃を無効化する。
 攻撃によって受けるダメージを0にし、攻撃に付随するバッドステータスも無効化します。
 もし貴方が月読聖杯戦争参加者なら、この使用法の効果は以下のようになります。
 「ダメージを-30する。また攻撃に付随するバッドステータスを無効化する。連続攻撃に使用した場合、相手の1行動中の攻撃全てに適応される」
5)サーヴァントにマスターの命令を無条件で従わせる。
 1画の消費で1つの命令に従わせることができます。
 ただし曖昧で長期に渡る命令内容の場合は強制力が弱まります(GM判断です)。
6)判定を全成功にする。
 1画使用することで、判定に使用した全てのダイスを成功した扱いにし、また判定自体も難易度に届いていなくても成功扱いにします。
 達成値が難易度に届いていない場合、差分値0として成功扱いにします。
7)イベント1つ無条件成功
 サーヴァントが特定の状況を切りぬけられるかどうかなど、本来は判定が必要そうな事を判定無しで成功した事にできます。最終判断はGMがします。
8)その他
 その他PLの希望する効果を1つ提案し、GMが許可を出せば、1画の消費でそれらを得ることができます。


▼霊体化

 人間には見えないが自身のマスターには知覚できる霊体になります。
 霊体化は行動を消費せずに行えます。
 他のサーヴァントとサーヴァント同士一定距離まで接近した場合、あるいは他のマスターがサーヴァントが要るのではないかと疑った時、隠密ルールと同じ判定で居る勝居ないかを調べる事が出来ます。但し、敏捷ステータスは使用できず、また奇襲も行えません。

▼装備の霊体化

 霊体化していない状態で普段から武器防具を装備せずに済むよう、武器防具を普段は部分的に霊体化してしまっておき、使用時に取り出す能力です。
 細かなルールは上記の▼霊体化と同様です。

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