<[トループ]>


▲トループの基礎ルール

 トループは、金で雇った傭兵部隊、魔術で召喚した使い魔の群れ、礼装であるゴーレム部隊、宝具として召喚したかつて率いていた軍勢、等、サーヴァントとマスター以外で聖杯戦争に戦力的に関与する、データ上複数で一つのキャラクターとして扱われる存在です。
 用語の詳細等は<キャラクター作成>に関係する各項目を参照してください。

▼トループの取得時の注意

 トループの取得、召喚、トループのデータについてはGMの許可を得る必要があります。GMはPCにトループの所持、取得、作成を禁止することができます。
 またトループに関してもそのデータをGMは精査し、そのデータが不適切であると判断した場合、棄却し、より穏当なデータに作成し直させる事を可とします。
 そして、トループはトループを取得する事は出来ません
 また、後述の「□トループの分割」ルールという例外を除いて、一つのキャラクターは一つのトループしか取得できないとします。

▼トループの取得

 トループを取得する方法としては、「財産ポイントを消費する」「常備化ポイントを消費する」「トループ召喚が可能な(区分・便利として扱います)魔術を取得している場合、判定してMPを消費する」「礼装でプラス追加効果・トループを取得する」か「宝具でプラス追加効果・トループを取得する」の5つの方法があります。
 それぞれ、リソースを多く投入する事で、トループのランクレベル、ランクレベルから産出されるステータスやFPが増えていくものとします。
 詳細な作成ルール、取得方法については、以下に記載いたします。
 

▽トループのランクレベル

 取得する方法毎に分けて記載いたします。
1.財産ポイントで取得する場合
 「財産ポイント2点」使用する事で1ランクレベルのトループを取得する事が出来、取得時に消費を「財産ポイント2点」づつ増やす事で取得したトループのランクレベルが+1づつ上昇していきます。
 この方法では、最大3レベルのトループを取得する事が出来ます。
 この方法で取得したトループは、「筋力、耐久、敏捷、魔力、幸運、社会」のステータスを持ちます。
2.常備化ポイントで取得する場合
 「常備化ポイント1点」使用する事で1ランクレベルのトループを取得する事が出来、取得時に消費を「常備化ポイント1点」づつ増やす事で取得したトループのランクレベルが+1づつ上昇していきます。
 この方法では、最大「社会ステータス-1(最低1)」レベルのトループを取得する事が出来ます。
 この方法で取得したトループは、「筋力、耐久、敏捷、魔力、幸運、社会」のステータスを持ちます。
3.魔術判定で取得する場合
 1行動ターンを消費し、魔力+魔術スキル(他追加可能なスキルがあれば加えて良い)で判定し、成功した上で「MP2点」使用する事で1ランクレベルのトループを取得する事が出来、取得時に消費を「MP2点」づつ増やす事で取得したトループのランクレベルが+1づつ上昇していきます。
 但し、消費できるMPは最大で上記の取得時の判定の達成値までとし、その上で更にこの方法では、最大「取得者の【魔力ステータスと7か魔術スキルの大きい方】÷2切り上げ」レベルまでのトループを取得する事が出来るとします。
 この方法で取得したトループは、「筋力、耐久、敏捷、魔力、幸運、社会」のステータスを持ちます。
4.礼装でのプラス追加効果・「トループ」で取得する場合
 「追加効果「トループ」を取得した礼装を取得した場合、「その礼装のランクレベルレベル」のトループを取得する事が出来ます。
 この方法では、最大「【魔力ステータスか魔術スキルの大きい方】-1(最低1)」レベルのトループを取得する事が出来ます。
 この方法で取得したトループは、「筋力、耐久、敏捷、魔力、幸運、社会」のステータスを持ちます。
5.宝具でプラス追加効果・「トループ」で取得する場合
 「追加効果「トループ」を取得した宝具を取得した場合、「その宝具のランクレベルレベル」のトループを取得する事が出来ます。
 この方法では、取得するトループのレベルに制限はありません
 この方法で取得したトループは、「筋力、耐久、敏捷、魔力、幸運、宝具」のステータスを持ちます。
 

▼トループのステータス、スキル

 トループは1LVごとに「1+LV÷2」レベルの各種ステータスレベルを得ます。更にランクレベルが2、4、6の場合、「ランクレベル+6」FPを追加で得ます。
 (例。3レベルで社会を持つタイプの場合、ランクレベル3÷2=1.5で、1足して2.5、切り上げで3=Cなので、各種ステータスレベルは、筋力C耐久C敏捷C魔力C幸運C社会Cとなります。
 これが4レベルになると、ランクレベル4÷2=2で、1足して3=Cなので各種ステータスレベルは、筋力C耐久C敏捷C魔力C幸運C社会Cとなり、ランクレベル4なので4+6=10FPが追加されます)

 代わりに、トループはマスターやサーヴァントと違い、ランクから算出される自由取得FPを持っていないことに注意してください。(ランクレベル×6点のあれです)
 またサーヴァント基礎能力、マスター基礎能力も持っていません。ただし、サーヴァントが有するトループの場合は、サーヴァント基礎能力「5,装備の霊体化」によって霊体化させることが可能です。
 ステータスレベルはマスターやサーヴァントの作成時と同じく、レベルを下げる事でFPに還元して、他のステータスやスキルに再割り振りをする事が可能です。
 ステータスに「社会」を持つタイプのトループの場合、雇った傭兵等魔術に縁の薄い人間のトループと設定し、「魔術スキルの取得」「礼装の取得」「スキル。伝承保菌者による宝具の取得」が不可能とすることで、「魔力」ステータスを-(0Lv)とすることでFPを節約し、その分を他のステータスやスキルをレベルアップしてもよいとします。
 また同じくステータスに「社会」を持つタイプのトループでも、人外型の使い魔など社会的行動が出来ないトループと設定し「社会的なスキルの取得」「常備化ポイントの取得」「財産ポイントの取得」が不可能とすることで、「社会」ステータスを-(0Lv)とすることでFPを節約し、その分を他のステータスやスキルをレベルアップしてもよいとします。
 ステータスに「宝具」を持つタイプのトループの場合、宝具を持たないとすることで「宝具」ステータスを-(0Lv)とすることでFPを節約し他のステータスやスキルをレベルアップしてもよいとします。

▼トループのステータス、スキル制限

 トループにはいくつかの制限があります。下記に記述します。
▽ステータスの最高と最低の差が±2以内にならなければならない。
 トループのステータスは、複数の総体である関係上、「ステータスの最高と最低の差が+-2以内」になるようにしなければいけません。但し、上述の「-(0Lv)とする」のはこれには含まないとします。

▽各種ステータスのスキル初期値以上にスキルを成長させる場合、必要なFPが2倍になる。
 スキルを取得する場合、各種ステータススキルの初期値(ランクレベル1のトループならD、ランクレベル3トループならC、ランクレベル5トループならB)「以上」にスキルを成長させようとする場合、使用するFPが2倍必要になるとして扱われます。
 マイナススキルの場合はこれに含まれません。

▼トループの装備

 「社会」レベルを持つ通常のトループはマスターと同じく社会ステータスから計算される常備化ポイントと財産ポイントを持ちそこから装備を取得します。
 社会ステータスを持たない(宝具ステータスを持つ、あるいは社会-の)トループの場合、英霊通常装備の取得と同じルールでMPを「常時消費(詳細定義は<装備>を参照願います)」する事で装備取得してよいとします。これは社会ステータスの変わりに宝具ステータスを持つトループも含みます。
 ただし、装備を取得する場合、本来の2倍のポイントやMPを消費するとします。
 これは、「大勢に装備を行き渡らせる」必要性があるためです。
 (白兵武器であれば本来の所装備ポイント1点でランク:Eですが、それが装備ポイント2点でランク:Eに変化する、という形です)

 礼装・宝具の場合は、消費ポイントによって算出される装備レベルが半減します。
 (武器宝具で本来の宝具ポイントを3点、全てレベルアップに使用した場合、通常はレベル:C=3ですが、3÷2=1.5、切り上げで2=DなのでDランクの宝具になります。
 同条件で防具宝具の場合、本来の宝具ポイントを3点、全てレベルアップに使用した場合、通常はレベル:A=5になる筈の所、ランクA=5÷2=2.5で、切り上げで3=Cになります)

 

■トループに纏わるHP・MP消費ルール

 「社会」ステータスを持つトループはHP・MPの回復処理においてマスターのルールを適用し、「社会」ステータスを持たないトループはサーヴァントのルールを適用するとします。
 但し、マスターのルールを適用する場合、HP・MPの回復は通常の半分(HPが1d6、MPが最大値の半分)となり、サーヴァントのルールを適用する場合でも、HPMPの譲渡を受けるのに、譲渡する側と譲渡される側、共に1行動ターンを消費するものとして扱います。更に特別に、その行動ターン中に敵の襲撃を受けた場合、譲渡は行われません。
 また、魔術判定で召喚するトループは、召喚し維持している間そのトループの召喚者は召喚時に消費したMPを常時消費するものとします。
 

◆戦闘ルールにおいてトループ

 トループは、通常のマスターやサーヴァントと基本的に同じように判定し戦闘を行いますが、以下の点で異なります。
1. 行う攻撃を常時、対象区分:対軍の武器として扱います。
2. 「庇うルール」の諸々のペナルティを受ける事無く「庇う判定」が可能です。
3. HPが半分(切り下げ)以下となった時、判定の達成値が最終的に「÷2」となります。
4. 「対軍武器」「対砦武器の複数体攻撃時」「対界武器」による攻撃で受ける差分値算出後の最終ダメージが1.5倍となります。
5. ランクレベルが1以上のトループは、より低いレベルのトループに分割する事が可能です(次項「□トループの分割」を参照ください)。

□トループの分割

 ランクレベルが2以上のトループは、より低いレベルのトループにレベル単位で分割することが可能です。
 例としては、ランクレベル3のトループ1体を、ランクレベル2とランクレベル1のトループに分割できます。
 分割後のデータは予め作成しておき、GMに許可を得る必要があります。

 分割前にダメージを受けたりスキルや礼装で使用した等でHPやMPを消耗している場合は、消耗した値を分割後にそれぞれのトループに任意で割り振り可能です。但し、バッドステータスは分割後も両方共に受けた状態となります。
 ちなみに分割したトループの一部が倒されてしまった時、再取得の条件を満たさない限り元の状態に戻す事は出来ないものとします。
 

◇トループの喪失

 トループのHPが0となった時、財産ポイントで取得したトループと魔術判定で召喚取得したトループは失われます。使用した財産ポイントやMPは消費したものとなり戻ってきません。但し常時消費状態だったMPはその後回復しうるものとします。
 また、再召喚は戦闘中・非戦闘中問わずトループが失われたターンから2ターン経過した時に再度MPを消費し行動を使用する事で可能とします。
 常備ポイントで所持したトループは、常備ポイントで取得した装備ルールに従います。
 礼装・宝具でプラス追加効果・「トループ」で取得したトループは、失われた場合、1行動ターンと「トループランク」点のMPを消費することで事で再取得出来るものとします。
(ただし戦闘中には行えません。行いたい場合は別途追加効果を宝具や礼装につけてください)


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